折たく柴の記とは? わかりやすく解説

おりたくしばのき〔をりたくしばのキ〕【折たく柴の記】

読み方:おりたくしばのき

新井白石自叙伝3巻享保元年(1716)成立父祖のことから始め将軍徳川家宣(いえのぶ)を補佐した事績などを、平易な和漢混交文記したもの。


折たく柴の記

読み方:オリタクシバノキ(oritakushibanoki)

江戸時代自伝新井白石著。


折たく柴の記

読み方:オリタクシバノキ(oritakushibanoki)

分野 自叙伝

年代 江戸中期

作者 新井白石


折たく柴の記

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/09 03:24 UTC 版)

新井白石

折たく柴の記』(おりたくしばのき)は、江戸時代中期に新井白石1657年明暦3年) - 1725年享保10年))が書いた随筆。3巻3冊。成立は享保元年(1716年)頃と言われる。『折焚柴の記』とも書く。新井白石は江戸中期の旗本学者で、将軍徳川家宣期の正徳の治と呼ばれる政治を主導した。

概要

新井白石の回顧録であり、上巻は白石の祖父母や両親の伝記、白石の生い立ちから甲府家出仕までの出来事、中巻と下巻は幕府関係の出来事が中心で、徳川家宣や徳川家継の政治的業績がまとめられている[1]また、白石が編纂した諸大名家の系譜諸である『藩翰譜(はんかんふ)』作成のいきさつが記載されている[要出典]

書名について白石自身は言及していないが[1]後鳥羽天皇御製

思ひ出づる折りたく柴の夕煙むせぶもうれし忘れ形見に(新古今和歌集巻第八『哀傷歌』)

に由来するとされる[1]。また、序文に「外ざまの人の見るべきものにもあらねば、ことばのつたなきをも、事のわづらはしきをも、えらぶべしやは」とあり、本来は非公開のものとして書かれたものである[1]。新井家に伝わる自筆本のほか、いくつかの写本が現存する[1]

歴史学のみならず、文学研究では日記文学としての文学性(芸術性)も評価されている[2][3]

刊行本

原典校訂
現代語訳
英訳

脚注

  1. ^ a b c d e 日本古典文学大辞典編集委員会『日本古典文学大辞典 第1巻』岩波書店、1983年10月、525-526頁。 
  2. ^ 宗政五十緒 (1957). “「『折たく柴の記』 新井白石」論(上)”. 日本文学 (日本文学協会) 10: 759-766. doi:10.20620/nihonbungaku.6.10_759. 
  3. ^ 宗政五十緒 (1958). “「『折たく柴の記』-新井白石」論(下)”. 日本文学 (日本文学協会) 1: 17-18. doi:10.20620/nihonbungaku.7.1_17. 
  4. ^ 旧版は羽仁五郎校訂、1949年。
  5. ^ 「古典日本文学全集 35 江戸随想集」筑摩書房、1961年。新装版「古典日本文学」1977年
  6. ^ 元版は『日本の名著15 新居白石』中央公論社、1969年

外部リンク




折たく柴の記と同じ種類の言葉


固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「折たく柴の記」の関連用語

1
信使 デジタル大辞泉
100% |||||

2
初参 デジタル大辞泉
100% |||||

3
代始め デジタル大辞泉
100% |||||

4
デジタル大辞泉
100% |||||

5
肩輿 デジタル大辞泉
100% |||||

6
謀書 デジタル大辞泉
100% |||||

7
長詮議 デジタル大辞泉
100% |||||

8
一体分身 デジタル大辞泉
100% |||||

9
人主 デジタル大辞泉
100% |||||

10
切れ物 デジタル大辞泉
100% |||||

折たく柴の記のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



折たく柴の記のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの折たく柴の記 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS