抑圧者と被抑圧者の相互依存関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 00:57 UTC 版)
「アルベール・メンミ」の記事における「抑圧者と被抑圧者の相互依存関係」の解説
メンミの代表作は、植民地支配下に生きる抑圧者と被抑圧者の相互依存関係を分析した『植民地 ― その心理的風土』であり、ジャン=ポール・サルトルが序文を書き、1957年に刊行された本書は、民族解放運動の推進力となった。1968年発表の『被支配者』は、『植民地 ― その心理的風土』と同様の手法によって黒人、被植民者、プロレタリアート、ユダヤ人、女性、家事使用人などの被抑圧者の「肖像」を描いた作品である。相互依存関係の概念をさらに拡大して、1979年に『依存 ― 依存者の肖像の素描』を発表した。本書の序文はフェルナン・ブローデルが書いている。メンミは、恋愛者、賭博者、喫煙者、飲酒者、信者、患者、活動家など、すべての人間のなかにある依存の心理を分析している。
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