打技
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 03:23 UTC 版)
突技と打技の違いについて、宗家では「突と打の異なるところは、拳の撃線が、突きの直線性なのに対して打の方は円線または弧状を描くことである」と定義している。 拳の用法により、以下のように呼称されている。 横打 ボクシングのフックにあたる 外打 空手の裏拳打ちにあたる 斜打 野球のオーバースローに似た動きで相手の面を打つ 揚打 ボクシングのアッパーカットにあたる それぞれ拳を固めてボクシングのように打つ方法もあるが、波動拳を利用して横打ならフックの軌道状で開手の手首を柔らかく返し、相手のこめかみに当たる寸前に拳を固めて打つという方法も有る。この場合、同じ人体の急所でも顎より頭部の急所を中国武術の「点穴」のように捉えて打つという感じとなる。 また、上記とは別に相手の突き手を潜り急接近して脇に構えたオープングローブ(掌拳、掌底)を用い、すれ違いざまに胴を打つ技が存在した。近藤寿一がこの使い手として有名な1人で、本人によれば現役選手時代は人から嘲られようが爪先立ちで日常を過ごし続け、常に下肢の鍛錬に努めていたという。
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