打ち上げ後の飛行試験
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/13 00:14 UTC 版)
「スペースX CRS-5」の記事における「打ち上げ後の飛行試験」の解説
新しい試みとして、ファルコン9の燃料が空に近くなった第1段の回収(英語版)をおこなう飛行試験(英語版)を行い、打ち上げ後、90×50mの浮体着陸プラットフォーム(英語版)の自律スペースポートドローン船(英語版)に着陸させようとした。2014年10月、スペースXはこの船がルイジアナ州で建設されていると明かした、12月中ごろには船はフロリダ州ジャクソンビルにドック入りし、試験に向けて準備ができた。 スペースXは打ち上げ後の1月10日に無人船への着陸を試みた南太平洋海上の特定の地点へのプラットフォーム着陸に向けたロケット降下の精密制御など多くの試験目標は達成され、より正確な再突入位置制御のためのグリッドフィン(英語版)操縦舵面の利用による大量の試験データが得られた。しかし、着陸は硬着陸となり、スペースXは現在試験と分析のためにロケットの部品回収を行っている。 ロケットに起こった事態の詳細は今だ公的には判明していない。イーロン・マスクは問題の可能性のひとつとしてグリッドフィンが作動液(英語版)を使い果たしたのではないかと述べている。 スペースXのウェブキャストは降下する第1段のためにブーストバック燃焼と再突入燃焼が起こり、降下するロケットは予定通り「水平に起された」ことを示し、水平に起されたことでライブテレメトリ信号は排除した。その後すぐ、スペースXはロケットが予定通り無人着陸船に到達したが、「硬着陸…船は無事であるが、デッキ上のいくつかの支援設備は取り替える必要がある」と情報を公表した。スペースXは着陸試験のビデオをVineで利用可能にしている。
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