戦略上の問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/31 08:28 UTC 版)
不敗布陣の一例 はさみ将棋には必勝法は存在せず、双方が最善を尽くせば将棋の千日手のような状況になる。ルールから、「駒を絶対に取られず、かつ無害な着手が何度でも可能な局面」が存在することが分かる。図はその一例で初期配置から4手で到達する。その後は▲6九歩と▲5九歩を適宜に横に動かして1九と9九の空所を維持して手待ちができる。 相手方が負けない局面を構築しようとしたとき、その全パターンを阻止することはできない。つまり両者とも負けないので、熟知した者同士の対戦ではゲームとして成立しない。 この場合、少しでもそのパターンを阻止するには、自分の駒をわざと相手に取らせ、すぐに取り返す「駒の相殺」手段を用いて、お互いの駒を減らす。そうすることにより、駒の配置が横一列や階段状になることが維持できなくなり、相手の布陣に入り込む隙が出来るのでゲームに進展を持たせることが出来る。しかし、この手段を用いても相手が自駒を取りにこない場合はゲームが進展せず勝敗がつかない。
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