意味づけ・由来
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/19 21:48 UTC 版)
妊婦が帯をしめることには妊娠を外形的に表現して地域共同体(ムラ)に知らしめる儀礼的意味合いがあると考えられる。近世の日本では胎児の間引きが多く行われたが、帯祝いを済ませた児は育てられた。 記録上は昭和37年の調査では妊娠5か月目(地域により3-7か月目と幅がある)の戌の日に腹帯をすることが一般的になっていたが、江戸時代なかばまではそうした習俗はなかったという。戌の日に行う理由としては、犬は安産だからそれにあやかったものという俗説がある。犬は霊界に行き来する霊獣だからという説もある。5か月目には安定期に入り、目立ってきたお腹を保護すると共に「岩のように丈夫な赤ちゃんを」という願いも込められている[要出典]。 現代では白の腹帯を着用することが多い。神聖な色とされる白色の腹帯を纏うことにより、呪術的意味で胎児を保護する意味があるとも考えられる。地方により、紅白二色、黄色、うこん色などの伝統もある。 新羅征伐に際して出産しそうになった神功皇后が腹帯を巻いてそれをしずめたとの故事が由来だとする説がある。
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