御出社と大子ぶんぬき祭
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/14 08:49 UTC 版)
「十二所神社 (大子町大子)」の記事における「御出社と大子ぶんぬき祭」の解説
「御出社(ごしゅっしゃ)」は「御出社祭礼」とも呼ばれ、十二所神社春季例大祭で4年に1度、神輿が町内を巡行する神幸祭の年の祭りの呼び名である。神輿が巡行しない年の春季例大祭は「居祭礼(いさいれい)」とも呼ばれている。御出社の年の祭りは5月のゴールデンウィーク期間中2日連続で開催されている。2013年開催時は5月4日、5日に開催され、4日を"宵町祭"、5日を"本町祭"とも呼んだ。 御出社では大子地区内の7つの町内会が持っている屋台が出され、祭りの期間中町内を曳行する。町内に繰り出した屋台ではお囃子が奏でられ、激しく太鼓が打ち鳴らされる。夜、提灯を灯した7屋台が勢揃いしてお囃子の競演を行う時は大いに盛り上がる。この屋台とお囃子の競演は2005年の御出社で『大子ぶんぬき祭』と命名され、以後、2009年、2013年、2017年の御出社でもこの名で競演が行われている。「ぶんぬき」の言葉は、太鼓の皮を"ぶんぬく"("打ち抜く"等の意味)ほどの勢いで打ち鳴らす様に由来している。 4年に1度の周期で開催される御出社であるが、昔はそうでない場合もあった。というのも、7屋台を出すのは、その年の祭当番町内会が屋台を出すと決め、他の町内会も協賛した時であり、当番町内会の采配次第であったためである。住民の高齢化が進んだ昭和の高度経済成長期には担い手不足から祭りが行われない時期も続いた。そんな中、1980年頃に成立した若連が祭りを盛り立て始め、そして2001年に祭りの諸々を明文化して以降は開催の安定と担当町内会の負担軽減が為され、2001年からは4年に1度の周期で行われるようになっている。
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