御刀子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/20 16:44 UTC 版)
『国家珍宝帳』には6口が記されるが、現存するのは「緑牙撥鏤把、鞘金銀作」と「斑犀把白牙、鞘白組係」の2口。宝物番号は北倉5。前者は緑牙撥鏤把鞘御刀子(りょくげばちるのつかさやのおんとうす)と呼ばれ、把鞘共に象牙製で撥鏤技法が用いられる。後者は斑犀把白牙鞘御刀子(はんさいのつかびゃくげのさやのおんとうす)と呼ばれ、把は犀角製で鞘は象牙製。両者とも鞘は象牙一材をくり抜いて作られているのが特徴。これらの刀子は「緑地碧地錦間縫」の袋にいれられていたと記されるが、袋は現存しない。また、袋に入れた刀子は前述の斑犀偃鼠皮御帯に装着されたものである。
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