後継者候補説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/25 07:11 UTC 版)
北朝鮮では最高指導者の地位が金日成から実子・金正日に継がれたため、日本、韓国などのメディアでは金正日の後も、指導者の地位が世襲されることを前提にした報道が多かった。そのため、日韓のメディアにおいては金正日の後継者が実子のうち誰なのかがしばしば取り沙汰され、実母の故高英姫が偶像化されたことで金正哲の名前も挙げられた。また、金正日の妻であり後継者選びに大きな影響力を持つと言われる金玉は金正哲を推しているが、この背景には高英姫が死の直前に金正哲・金正恩兄弟の面倒を見るよう託したことも関係しているとされた。また、高英姫の後押しを受け、長男の金正男を後継者に推す張成沢の政敵である李済剛が金正哲・金正恩兄弟の後見役になっていたとされる。ただ本当に後継者と国内で目されているのであれば、ほんの数人の同行者を伴うだけで外国を歩き回り、外国メディアにその姿を追跡・撮影されつづけることを、朝鮮労働党や朝鮮人民軍の支持者らが黙認するとは考えにくいともいわれていた。 2011年12月17日の金正日の死去後、実弟の金正恩が後継者として発表された。後述する2006年のドイツ旅行の姿をメディアに撮影されたことが、後継者争いから脱落した原因になっているという見方もある(開かれた北韓放送代表の河泰慶の主張)。
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