後期経世論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/11 12:40 UTC 版)
後期経世論は先述の春台の論を継承発展させるかたちで18世紀後半の海保青陵にみられるように、「幕府や諸藩による産業の育成」「商品流通への参与を通じた利潤獲得」をより積極的に主張した。また林子平らの海防論で語られた国際情勢認識、および国学思想における国粋的主張にも影響され、西欧の重商主義思想にも類似した「開国による海外貿易の推進」「海外植民地の獲得と開発」など、従来の一国的議論の枠組みを大きく踏み越え、幕藩体制の克服へと向かう主張(本多利明・佐藤信淵ら)まで登場し、幕末期に至る。
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