後期胞状卵胞(月経の卵胞期)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/07/02 05:31 UTC 版)
「卵胞形成」の記事における「後期胞状卵胞(月経の卵胞期)」の解説
この時点で、360日前に成長を始めた卵胞群の大部分は既に死んでいる。この卵胞死の過程を閉鎖と言い、これは全ての構成細胞と卵母細胞による過剰なアポトーシスに特徴づけられる。しかしながら何が閉鎖の原因となっているかは知られておらず、高濃度のFSHにはこれを阻止する効果がある。 12回目の月経周期の黄体の退行によって下垂体のFSHが上昇したことで、13回目へは5つから7つのclass 5の卵胞が選ばれ、13回目の卵胞期へ入る。選ばれた複数の卵胞が成長を誘起するFSHを互いに競争する。 エストラジオール、そして後にインヒビンが分泌されFSHを抑制し始める。受容体総数の少ない卵胞はこれの欠乏を乗り切ることができずに、それらは成長の遅延を見せ閉鎖してしまう。最終的にたったひとつの卵胞が生き残る。この残った卵胞を主席卵胞(dominant follicle)と呼び、迅速に成長して一気に直径20mmに達し排卵前段階となる。 class 6卵胞は直径およそ10mm、class 7はおよそ16mm、class 8は20mmである。主席でない卵胞がclass 5以上に成長することはよくあるが、class 8以上は稀である。 注:多くの資料が卵胞成長の速度を誤っており、いくつかは原始卵胞が排卵前段階へ至るまでたった14日であると示すものもある。全ての場合、月経の卵胞期は胞状卵胞の選択とその後の排卵前卵胞への成長までを意味する。
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