形成と浸食
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/24 16:18 UTC 版)
1万年前のウィスコンシン氷期に形が出来た。五大湖とナイアガラ川も同時期の地形である。滝の発祥地点は、現在よりも11km下流にあたるオンタリオ州側のクイーンストンやニューヨーク州側のルイストンの付近に位置する。北アメリカ北部全体が氷河に覆われ、氷河が台地を削り、一方でその岩石を堆積した。氷河が溶け始めると、川が地形を作っていった。 この一帯はシルル紀の岩石が分布し、滝の最上部は石灰岩で、その下の頁岩より固く削られずに残りやすい。さらにその下にはより古いオルドビス紀の頁岩と砂岩がある。1950年代までは水の浸食により年間1メートルずつ上流へ移動し、浸食が続けばエリー湖に埋没してしまうため、カナダ滝の落下水量を馬蹄形全体に均等化する工事が1960年代にかけて行われ、浸食スピードは年間3センチメートル程度に抑えられているが、それでも2万5千年後には消滅する計算になる。
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