形態・色
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/20 08:13 UTC 版)
ダニ類なので成虫では肢が8本である。体は一般に球形、卵形または楕円形のものが多いが、地下水種のバンデシアのようにウジムシ形の種類もある。体の大きさは0.5〜1.5ミリのものが多いが、小さいものは0.3ミリ、大きいものは5ミリにも及ぶ。体色は褐、黄、青、緑、紫、赤、橙などの美しい種類が多く、地下水性ミズダニ類はほぼ無色または淡黄色のものが多い。海産種は主に赤色である。 背面の大部分は肥厚板に覆われることが多い。腹面では脚の付け根の基節板と生殖板が硬化している。体表の肥厚部には皮膚腺が発達し、点在している。眼が存在するものでは1対、あるいは2対あり、また黒色の色素とレンズを有する。地下水性の種類では眼は退化して著しく小さいか消失し、そのかわりに感覚毛や触肢が発達している。口器は体の前方腹面にあり、頭状で先端に口が開く顎板の両側に獲物の捕獲に与る触肢が付着し、鋏角は顎板にはまり込んでいる。摂食に与る鋏角は通常完全な鋏状ではなく、可動指は強大な鎌状に発達するが、固定指は短く退化している。
※この「形態・色」の解説は、「ミズダニ」の解説の一部です。
「形態・色」を含む「ミズダニ」の記事については、「ミズダニ」の概要を参照ください。
- 形態・色のページへのリンク