形容詞「がめつい」の造語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/23 06:24 UTC 版)
「がめつい奴」の記事における「形容詞「がめつい」の造語」の解説
この作品で菊田が造語したとされているのが「がめつい」という言葉である。「がめつい」は、強欲で抜け目のない、ごまかすの意味の「ガメル」に「ツイ」をつけた形容詞だが、戦前の広辞苑には掲載されていない。「がめつい」の語源の説として、南河内や神戸の一部の地方で使われた「がみつい(=南河内では因業な様を、神戸では乱暴な様を指す)」と「がめる」を重ね合わせた、または大阪弁の「がんまち(=自分勝手、欲深く出しゃばる様を指す)」と「がめる」を重ね合わせた、というものがある。 菊田が作品で使う前には、大阪でも一般的に使われなかったとみられ、谷崎潤一郎は自身のエッセイ『当世鹿もどき』で、「関西出身の家族でさえこのような言葉は聞いたことがない」と述べているほか、玉川一郎は、大阪市で育った笠置シヅ子から「『がみつい』というコトバはあるけれど、がめついというのは菊田先生の新造語でっしゃろな」との証言を得ている。
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