形容動詞・副詞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/22 05:10 UTC 版)
あくしょーな 《悪性な》〔甲賀〕随分な。(例)悪性な言われようやな(随分な言われようだな) えんやらやっと 〔湖東・湖西〕やっとのことで。 がいっと 〔湖北・湖東〕力を入れて勢いよく行う様子。(例)もっとがいっと押して(もっとぐっと押して) かなな 〔湖西・湖南〕《仮名な》たやすい。簡単な。甲賀では形容詞形「かなるい」。(例)こうする方がかなな方法やな(こうする方が簡単な方法だな) かにここ 〔湖西〕やっとこのことで。大津市北部では「かなり」または「もう少し」の意。 ごんぎりめ 〔湖東・湖北〕一生懸命。(例)ごんぎりめに頑張っとるな(一生懸命に頑張っているね) せんど 《千度》何度も。さんざん。長い間。「せんどする」で「(さんざん作業をさせられて)飽きる・くたびれる」(湖北・湖東・湖南)。「おせんどさん」で「お疲れさん」という意の挨拶言葉(湖西・湖北・湖東)。(例)ああ、せんどした(ああ、くたびれた) ちゅんちゅん 〔湖東など〕湯などが沸いている様子を表す擬態語。(例)風呂、ちゅんちゅんに焚いといてな(風呂、熱々に焚いておいてね) どーで 〔湖東〕どうして。何故。(例)どうでほんなこと言うにゃ(どうしてそんなことを言うんだ) とっと 全くもって。十分に。いかにも。(例)とっと埒があかん(全くもって埒があかない) (例)とっと頂戴いたしました(確かに頂戴いたしました) どぼどぼ ずぶ濡れな様子を表す擬態語。びしょびしょ。「どぼ濡れ」とも。(例)にわか雨で服がどぼどぼになってもたがな(にわか雨で服がびしょびしょになってしまったよ) にごはち 《二五八》〔湖北・湖東・甲賀〕ちょうどではないこと。いい加減。大体。まあまあ。「二五十」に満たないことから。(例)にごはちな仕事やな(いい加減な仕事だな) はい 早くも。「早」の転。「もうはい」「はいから」「もうはいから」の形でよく用いる。(例)もうはい夜か、はよ帰らんと(もう夜か、早く帰らないと) (例)はいから帰るんかいな、だしかいね(もう帰るのかい、まだいいじゃないか) はんちゃらけ・はんちらけ 仕事などを中途半端に投げ出すこと。同義語に「なまはんじゃく・なまりはんじゃく」などがある。(例)あいつ、仕事はんちゃらけで帰りよったんや(あいつ、仕事を中途半端に投げ出して帰りやがったんだ) ほっこり 「ほっこりする」で「(一仕事を終えて)ほっと疲れる」。「ほっこりせん」で「ぱっとしない」(湖北・湖東)。「ほっこりや」で「うんざりだ」(湖北)。湖北などでは「おせんどさん」と合わせた「ほっこりおせんどさん」という挨拶語もある。 めめくそ/まめくそ/まねくそ 《目目糞》ほんの少し。ほんの僅か。「―かす」とも。(例)まだお茶碗に米粒がまめくそほど残ったあるがな(まだお茶碗に米粒がちょっと残っているよ) りんちょく 〔湖北・湖東・甲賀〕几帳面。「凜+率直」ということか。(例)あの人はほんまにりんちょくな人やわいな(あの人は本当に几帳面な人だよ)
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