建造・開発
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/30 17:16 UTC 版)
「ASC (オーストラリア企業)」の記事における「建造・開発」の解説
1987年、オーストラリア政府はオーストラリア海軍向け潜水艦6隻の国産を企図した契約を結んだ。これはオーストラリア史上最大の防衛調達契約であった。国産潜水艦建造計画は1990年代を通じて困難を伴いつつ進行したが、コリンズ級潜水艦は当時世界で最も先進的な通常動力推進潜水艦として竣工した。しかし、高額なコリンズ級潜水艦は数々の不具合に直面した。ASCはオーストラリア海軍との間での35億オーストラリア・ドル規模の契約を結ぶ。これは6隻のコリンズ級潜水艦が運用上の艦齢寿命を迎えるまで、これを維持するという内容であった。現在まで各国海軍はコリンズ級潜水艦の購入について興味を示しておらず、逆にオーストラリア政府は日本政府に対し潜水艦技術の提供を要請している。 2005年、ASC社はSEA 4000プロジェクトにおいて、他の入札2社に先駆けてオーストラリア政府から優先造船企業に選定される。このプロジェクトはイージスシステムを搭載する新型防空駆逐艦(AWD)3隻の調達を中核としており、2013年度には就役するとされる。 ASC社はコリンズ級潜水艦が退役する2025年頃までの導入を目処に次期潜水艦建造計画を推進している。この計画では12隻の調達が見込まれており、前述のとおり日本からの技術導入にも期待が寄せられている。 2014年11月26日、デビッド・アルバート・ロイド・ジョンストン(英語版)国防相が、ASCについて「カヌーを作る能力すら無い」と発言し、野党から辞任要求が起こった。トニー・アボット首相は、ASCの能力を擁護した。
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