年と季節の定義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 05:01 UTC 版)
火星が星に関して太陽の周りを1周回するのにかかる時間は、恒星年であり、約686.98地球太陽日(約1.88地球年)、または668.5991 solである。火星の軌道の離心率の為、季節は同じ長さではない。 季節が分点から至点、またはその逆であると仮定すると、季節L S 0 L S 90(北半球の春/南半球の秋)は、194 solが続く最長の季節であり、Ls180からLs270(北半球の秋/南半球の春)は最短の季節で、火星日は142 solしか続かない。 地球と同様に、恒星年はカレンダーの目的に必要な量ではない。同様に、季節の進行に最もよく一致するため、太陽年が使用される可能性がある。火星の自転軸の歳差運動により、恒星年よりわずかに短くなっている。歳差運動の周期は93,000火星年(175,000地球年)であり、地球よりもはるかに長い。太陽年でのその長さは、恒星年と太陽年の差を太陽年の長さで割ることによって計算できる。 太陽年の長さは、ケプラーの惑星運動と歳差運動の第2法則の影響により、測定の開始点によって異なる。3月(北)の分点年、6月(北)の至点年、9月(南)の分点年、12月(南)の至点年、平均太陽に基づく太陽年など、さまざまな年が考えらる。(3月の分点年を参照)。 地球上では、太陽年の長さの変動は小さく、6月の至から6月の至までの平均時間は、12月の2つの至の間よりも約1000分の1日短くなっている。しかし火星では、軌道の離心率が大きいため、はるかに大きくなる。北向きの分点の年は668.5907 sol、北の至点の年は668.5880 sol、南向きの分点の年は668.5940 sol、南の至点の年は668.5958 sol(北の至点より0.0078 sol多い)。(地球と同様に、火星の北半球と南半球は季節が逆であるため、曖昧さを取り除くために、分点と至点を半球でラベル付けする必要がある)。 季節は、分点と至点で太陽経度(Ls)の90度間隔で始まる。 太陽経度(Lsº)イベント月北半球南半球イベントシーズンイベント季節0 北向きの分点 1、2、3 春分 春 秋分 秋 90 北至 4、5、6 夏至 夏 冬至 冬 180 南向き分点 7、8、9 秋分 秋 春分 春 270 南至 10、11、12 冬至 冬 夏至 夏
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