平面宇宙と通常宇宙
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/15 05:38 UTC 版)
人類が銀河文明を築き得たのは平面宇宙の発見と、通常宇宙とを繋ぐ「門(ソード)」の利用技術確立によるものである。 通常宇宙と平面宇宙との位置関係は同じではない。平面宇宙は通常宇宙の投影ではなく別個の宇宙であり両空間における位置関係は異なっている。ただし、「第二形態ユアノン」または「開いた門」(単に「門」とも)と呼ばれる特異点においては同じ位置関係を保っている。ある門から平面宇宙に入って別の門から通常宇宙に出ると、光速以上の速さで移動したと同様の結果となる場合があり、このような例を利用した疑似的超光速移動を使う事で人類は通常宇宙の物理法則から解放され、銀河文明を作りえたのである。 その原動たる「ユアノン」とは、陽子の千倍ほどの質量を持ち常に一定のエネルギー(凡そ500MW)を放出し続ける特異な素粒子の事。人類がまだ単一星系にのみに住んでいた頃に発見された。当初、放出源が何なのか原因を突き止める事は出来なかったが活用方法は研究され、やがて同粒子を推力源とする恒星間移民船が造られ人類の本格的宇宙進出の最初の一石となった。居住圏の拡大と共に新たなユアノンも見つかり、多数の移民船が宇宙を駆けた(ジントの故郷も、そうしたユアノン推進宇宙船によって植民された星の一つである)。 このユアノン(後に「第一形態ユアノン」と呼ばれる)は粒子状の特異点であり「閉じた門」であった。特定の方法にて「第二形態ユアノン」又は「開いた門」にする事が可能で、技術的に確立されると平面宇宙と通常宇宙を繋ぐ文字道理の「門」となった。第一形態時に放出されるエネルギーは平面宇宙から流入してくるものであった。
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