平成10年台風第5号
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/11/01 05:55 UTC 版)
| 台風第5号(Stella、ステラ) | |
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| カテゴリー1の タイフーン (SSHWS) | |
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台風第5号
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| 発生期間 | 1998年9月14日 3:00 ~16日 21:00 |
| 寿命 | 2日18時間 |
| 最低気圧 | 965 hPa |
| 最大風速 (日気象庁解析) |
30 m/s (60 knot) |
| 最大風速 (米海軍解析) |
65 knot |
| 被害総額 | |
| 死傷者数 | 死者7名、負傷者47名 |
| 被害地域 | |
| プロジェクト : 気象と気候/災害 | |
平成10年台風第5号(へいせい10ねんたいふうだい5ごう、国際名:ステラ/Stella)は、1998年(平成10年)9月14日に発生し、東・中日本に被害をもたらした台風である[1][2]。
概要
9月14日に父島の南海上で発生した台風5号は、勢力を強めながら北上し、16日の4時半頃に静岡県御前崎付近に上陸した[1][3][4]。その後は関東地方から東北地方へと縦断したのち、16日20時過ぎに北海道釧路市付近に再上陸し、21時に北海道東部で温帯低気圧に変わった[5][4]。
この台風は、台風5号としては統計史上最も遅い日時に発生した[6]。また、台風5号の発生が9月以降になったのは、1998年のみである[6]。
台風による期間降水量は、神奈川県箱根町で393mmに達したほか、東海から関東地方にかけての山沿いを中心に300~400mmになった[4][3][2]。また、北海道広尾町で350mmなど北海道の一部でも300mmを超える大雨となった。風も強く、千葉県銚子市で最大瞬間風速45.7m/sを観測したほか、東海地方から北海道までの太平洋側を中心に最大瞬間風速が30m/sを超えたところがあった[3][7][8][9]。16日には、静岡県石廊崎で8.87mの有義波高を観測している[4]。
被害
この台風により、死者7名・負傷者47名の人的被害が確認されているほか、住家全壊4棟、半壊17棟、床上浸水1,296棟、床下浸水5,044棟となっている[4]。
脚注
- ^ a b 『朝日新聞』1998年9月15日 朝刊 2社30頁「台風5号、あす未明に上陸も」(朝日新聞東京本社)
- ^ a b 『読売新聞』1998年9月17日 全国版 東京朝刊 社会35頁「台風5号 東海、関東、東北襲う 被害、29人死傷・1人不明」(読売新聞東京本社)
- ^ a b c 『朝日新聞』1998年9月16日 夕刊 1総1頁「台風5号通勤網直撃 静岡に上陸、東日本縦断か」(朝日新聞東京本社)
- ^ a b c d e “台風第5号 平成10年(1998年)9月15日~9月17日”. www.data.jma.go.jp. 2020年4月18日閲覧。
- ^ 『読売新聞』1998年9月17日 全国版 東京夕刊 夕2社18頁「台風5号は千島近海で温帯低気圧に」(読売新聞東京本社)
- ^ a b “デジタル台風:台風リスト”. agora.ex.nii.ac.jp. 2020年7月7日閲覧。
- ^ 『朝日新聞』1998年9月17日 朝刊 山形0頁「暴風雨、避難80世帯に 台風5号北上で県内各地につめ跡 /山形」(朝日新聞東京本社)
- ^ 『朝日新聞』1998年9月17日 朝刊 静岡0頁「つめ跡残し、台風5号去る 交通乱れ、143棟床上浸水 /静岡」(朝日新聞東京本社)
- ^ 『朝日新聞』1998年9月17日 朝刊 宮城0頁「激しい風雨、県内縦断 各地で交通網寸断 台風5号のつめ跡 /宮城」(朝日新聞東京本社)
外部リンク
固有名詞の分類
| 台風 |
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