平均偏差値とボーダー偏差値
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 09:13 UTC 版)
「学力偏差値」の記事における「平均偏差値とボーダー偏差値」の解説
大学受験などにおいて、大手予備校が公表しているものには「平均偏差値」と「ボーダー偏差値」が存在する。どちらも各予備校が模試を受けた受験生に対し、追跡調査を行い「模試の成績」と「各大学の受験結果(合否)」を照らし合わせ算出するが、両者が示す物は全くの別物である。 平均偏差値ボーダー偏差値意味・用途 当該大学合格者の平均学力 「当該大学合格者」の「前年の模試における偏差値」の平均値。 合否確率の予想値 「当該大学の入試」において「合否確率が半々 (50%)」になる偏差値。 主な使用機関 多くの予備校が使用 河合塾が使用 留意・注意点 「合格者の平均」であり「入学者の平均」ではない 合格者の学力を示したものではなく「学力平均値」とは乖離がある 特に平均学力が同じだとしても、競争率(倍率)が上がれば、ボーダー偏差値は上昇しやすい。 (例)大学A(競争率3倍)と 大学B(競争率1.5倍)の比較 大学A (合格者平均)57→(50%ボーダー)57.4 大学B (合格者平均)57.6→(50%ボーダー)52.5 正確に算出するのは困難 ①.不合格者のデータを、合格者のデータと同等の精度で集める必要があるが、サンプルが集めにくい。 ②.統計的に合否確率が50%になる地点を算出するのは困難。河合塾においては、算出方法が公開されていない。
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