帝政前期
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/02 09:33 UTC 版)
「プラエフェクトゥス・プラエトリオ」の記事における「帝政前期」の解説
ローマ皇帝を護衛するプラエトリアニを統率する者として、帝政を通じて1~3人の定員があり、主にエクィテス(騎士階級)の者が皇帝から任命された。この頃のエクィテスの就任できる公職としては最高の地位の一つに位置づけられていた。アレクサンデル・セウェルスの治世には元老院議員も任官されるようになり、エクィテスの者が就任すると自動的に元老院の議席が与えられた。 帝政期を通じて、皇帝は常にプラエトリアニを統制下に置くように努めた。しかし、カリグラ暗殺とクラウディウス即位を動かしたように、帝政初期からプラエトリアニは独自の勢力として強い影響力を持つ存在であった。軍人皇帝時代には、ピリップス・アラブスのようにプラエフェクトゥス・プラエトリオから皇帝として即位する者も現れた。
※この「帝政前期」の解説は、「プラエフェクトゥス・プラエトリオ」の解説の一部です。
「帝政前期」を含む「プラエフェクトゥス・プラエトリオ」の記事については、「プラエフェクトゥス・プラエトリオ」の概要を参照ください。
- 帝政前期のページへのリンク