希元素・放射性鉱物の探索
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/16 13:46 UTC 版)
「飯盛里安」の記事における「希元素・放射性鉱物の探索」の解説
放射性鉱物を含めて希有元素資源を調査するための旅行は1922年以降毎年 1-2回総計 40回以上行われた。日本国内ではガドリン石、ゼノタイム、および新鉱物・長手石が報告されている。長手石は石川県能登半島の柴垣付近の長手島で発見された褐簾石の変種と思われるセリウム族希土のリンケイ酸塩で、これに随伴して閃ウラン鉱又はブレッゲル石と思われるウラン鉱の日本初となる産出も報告された。長手石は標準標本が戦災で失われたうえ、きわめて希産なので今では "まぼろしの鉱物" といわれている。 1936年11月には福島県川俣地方の水晶山および房又にある長石ケイ石採石場において幸運にも日本最大のペグマタイト鉱床が発見された。この鉱床からは何種類もの希元素鉱物が採取され。ここで得られた鉱物のうちトロゴム石は日本で初めての産出で、フェルグソン石は牙状に突き立って中に閃ウラン鉱を包含する珍しい産状である。その他研究室の室員の名で発表された鉱物に、阿武隈石、イットリア石、テンゲル石、変種ジルコンおよびゼノタイム、褐簾石、閃ウラン鉱、ガドリン石、イットロゴム石、銅ウラン鉱および灰ウラン鉱などがある。
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