フェルグソン石とは? わかりやすく解説

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フェルグソン石(Fergusonite-(Y))

フェルグソン石
福島県伊達郡川俣町水晶山
YNbO4 画像の幅約5mm

画像中央写っている先の尖った角柱状の結晶がフェルグソン石です。
この産地標本は、黒雲母から褐色長石向かってフェルグソン石の
結晶伸びているのが特徴です。

フェルグソン石

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/17 06:42 UTC 版)

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フェルグソン石
Fergusonite
分類 酸化鉱物
シュツルンツ分類 7.GA.05
化学式 RENbO4 (RE=希土類)
結晶系 正方晶 - Dipyramidal (4/m) I 41/a
モル質量 245.81 (Y)
晶癖 メタミクト - 結晶性であるが放射線により非晶質化
へき開 不明瞭
断口 亜貝殻状 - 脆く、やや湾曲した面をなして割れる
モース硬度 5.5-6
光沢 亜金属光沢
黒色、褐色、灰色、黄色
条痕 褐色
密度 4.3 - 5.8, 平均 5.05
屈折率 2.05-2.19、等方的
その他の特性 非磁性、蛍光なし、放射性なし
文献 [1]
プロジェクト:鉱物Portal:地球科学
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フェルグソン石 (Fergusonite) はさまざまな希土類元素を含む複酸化鉱物である。組成式は (Y,RE)NbO4で表される。ここで RE はイットリウム (Y) と固溶した希土類元素である。通常はイットリウムが支配的なイットリウムフェルグソン石であるが、セリウム (Ce) やネオジム (Nd) が卓越する場合があり、それぞれセリウムフェルグソン石、ネオジムフェルグソン石と呼ばれる。他の希土類元素の含量はやや少なく、時にニオブ (Nb) の一部がタンタル (Ta) で置き換えられていることもある。

同質異像の高温型鉱物としてベータネオジムフェルグソン石、ベータイットリウムフェルグソン石、ベータセリウムフェルグソン石が知られているが、いずれもシュツルンツ分類では 4.DG.10 に分類される。正方晶系に属し灰重石 (CaWO4) と同じ構造を持つが、わずかに含まれるトリウムが放つ放射線によってメタミクト化を受け非晶質化することもある。

花崗岩ペグマタイト中に針状結晶または柱状結晶として見られる。名称はイギリス政治家・鉱物収集家のロバート・ファーガソン (Robert Ferguson of Raith, 1767–1840) にちなみ[2]、本来なら『ファーガソン石』と呼ぶべきであるが、日本では本記事の通りの名称が一般化している。

関連項目

脚注




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