わたつみ石(Watatsumiite)


岩手県下閉伊郡田野畑村 田野畑鉱山
Na2KMn2LiV4+2Si8O24 画像の幅約2.3mm、5mm
母岩中の黄緑色をした結晶が「わたつみ石」です。
岩手県の田野畑鉱山で発見された鉱物で、海王石(Neptunite)の主成分
であるチタン(Ti)の代わりに4価のバナジウムが入った鉱物です。
海王石(Neptunite)のネプチューン(ローマの海の神)にちなんで、日本の
海の神(わたつみ:海神)から「わたつみ石」と名付けられました。
わたつみ石(Watatsumiite)

岩手県下閉伊郡田野畑村田野畑鉱山
Na2KMn2LiV4+2Si8O24 画像の幅約2mm
写真中央の黄緑色透明な鉱物が「わたつみ石」です。
微細な結晶で参考程度の写真ですが、色合いは「かんらん石(Olivine)」
に似ています。
岩手県の田野畑鉱山で発見された鉱物で、海王石(Neptunite)の主成分
の一つ、チタン(Ti)の代わりに4価のバナジウムが入っている鉱物で、
海王石(Neptunite)のネプチューン(ローマの海の神)にちなんで、日本の
海の神(わたつみ:海神)から「わたつみ石」と名付けられました。
わたつみ石
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/29 06:32 UTC 版)
わたつみ石(わたつみせき、 Watatsumiite)は、2003年に発表された日本産新鉱物で、国立科学博物館の鉱物学者松原聰などにより、岩手県の田野畑鉱山で発見された[1]。化学組成はKNa2LiMn2V2Si8O24で、単斜晶系。現在、1mmほどのオリーブグリーン色の粒のみ発見されている。
マンガン海王石(Manganoneptunite、KNa2Li(Mn2+,Fe2+)2Ti2Si8O24)のチタンをバナジウムで置換した組成をもつ鉱物であるため、海王石の由来であるローマの海神ネプトゥーヌスにあやかり、日本の海神をあらわすわたつみをその名とした[2]。
脚注
- ^ Matsubara, S. et al. (2003): Watatsumiite, KNa2LiMn2V2Si8O24, a new mineral from the Tanohata mine, Iwate Prefecture, Japan. Jour. Mineral. Petrol. Sci., 98, 142-150.
- ^ 松原聰(著)「新鉱物発見物語」。名前にこだわるのも楽しみの一つ-わたつみ石。70-74頁。岩波書店、2006年。
関連項目
外部リンク
- Watatsumiite - mindat.org
- Watatsumiite - webmineral.com
- わたつみ石の画像
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固有名詞の分類
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