川浦良枝
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/18 06:34 UTC 版)
かわうら よしえ 川浦 良枝 | |
---|---|
プロフィール | |
出身地 |
![]() |
生年月日 | 1963年1月23日(62歳) |
職業 |
絵本作家 イラストレーター |
活動期間 | 2002年[注 1] - |
公式サイト | 川浦良枝公式サイト しばわんこのおうち |
川浦 良枝(かわうら よしえ、1963年〈昭和38年〉1月23日[1] - )は、日本の絵本作家、イラストレーター。
来歴
1963年、東京都に生まれる。武蔵野美術短期大学デザイン科卒業後[2]、ファンシーグッズのデザイン会社に就職し、イラストレーター・デザイナーとして[3]約10年間レターセットやポストカードなど文房具にテディベアのような洋風な雰囲気のイラストばかり描く仕事を手掛けるも、そのデザイン会社が大手企業に吸収合併され消滅し、フリーのイラストレーターとなる[2]。
様々な出版社に持ち込みを続ける中で、白泉社の絵本雑誌『月刊MOE』編集部より映画『ハチ公物語』連動企画の挿絵の仕事を受けた際にその編集担当者・位頭と意気投合し[4]、かねてより温めていた「毎月柴犬が作法を教えるカレンダーのアイデア」を元にしたラフ画を提示したところ直ぐにOKが出て、『月刊MOE』に載せる為に絵本の形に仕上げる事となる[2]。
当初川浦は『しばわんこの和のこころ』を2000年8月号にのみ描き下ろしの単発仕事のつもりであったが、白泉社の2代目社長・小長井信昌が好評価し「ぜひ連載にしよう」「すぐに絵本にしよう」との意見が出て[5][4]、その後不定期ながらも20年に及ぶ長期連載シリーズが誕生した[5]。
絵本『しばわんこの和のこころ』シリーズは、累計70万部を記録している(2018年12月時点[注 2])。
エピソード
- 元々は児童書の挿絵画家に憧れており[1]、当時『MOE』に憧れの作家・市川里美の作品があり大好きな雑誌だったので[4]、MOE編集部に持ち込みするようになり、上述の来歴通り『しばわんこの和のこころ』で絵本作家デビューのきっかけを掴んだ[1]。
主な作品
- しばわんこの和のこころ:2002年1月発行、ISBN 4-592-76096-4
- しばわんこの和のこころ2 ━四季の喜び━:2002年12月発行、ISBN 4-592-76097-2
- しばわんこの和のこころ3 ━日々の愉しみ━:2004年3月発行、ISBN 4-592-76102-2
- しばわんこと童謡を歌おう:2005年3月発行(音楽CD付き絵本)、ISBN 4-592-76104-9
- しばわんこの今日は佳き日:2005年9月発行、ISBN 4-592-76108-1
- しばわんこかるた歳時記:2006年10月発行(かるた1組:読札48枚・取札48枚付き絵本)、ISBN 4-592-76113-8
- しばわんこの和のおけいこ:2008年7月発行、ISBN 978-4-592-76127-3
- しばわんこ和のお道具箱:2009年9月発行、ISBN 978-4-592-76136-5
- しばわんこの四季の庭:2011年9月発行、ISBN 978-4-592-76149-5
- しばわんこの和の行事えほん:2014年12月発行、ISBN 978-4-592-76180-8
- しばわんこと楽しく学ぼう 和のせいかつ:2018年12月発行、ISBN 978-4-592-76242-3
- しばわんこの和のおもてなし:2021年4月発行、ISBN 978-4-592-76288-1 ※出版20年記念作品
共著・挿画など
- みおちづる(作)、川浦良枝(絵)『翼もつ者 ━文学のピースウォーク』(初版)新日本出版社、2016年7月25日。ISBN 978-4-406-06040-0。「※日本児童文学者協会創立70周年記念出版。」
- うさ(著者)『災害で消えた小さな命』毎日新聞出版〈A5変型〉、2020年2月29日。ISBN 978-4-620-32620-7。
- 電子書籍
- 岡信子(作)、川浦良枝(絵)『つるのおんがえし』(電子書籍)世界文化社〈はじめてであう名作絵本;1130〉、2014年2月。ASIN B09LTZMJ37。
- ねぎしれいこ(作)、川浦良枝(絵)『たっくと ぽっくの ボート』(電子書籍)世界文化社〈おはなしワンダー;110〉、2015年4月。ASIN B09RJXXDY8。
脚注
注釈
出典
- ^ a b c d 『MOE』通巻291号 2004, p. 16.
- ^ a b c “vol.99 絵本作家 川浦良枝さん(前編)”. mi:te[ミーテ]. 絵本作家インタビュー. 公文教育研究会. 2025年3月15日閲覧。
- ^ a b “累計70万部「しばわんこの和のこころ」シリーズ最新刊 テーマは「和のおもてなし」”. Real Sound|リアルサウンド ブック. blueprint (2021年4月23日). 2025年3月15日閲覧。
- ^ a b c 竹原雅子(インタビュー) / 木村春子(文・構成) (2015年4月2日). “「MOE」から生まれた人気キャラクター最新刊!『しばわんこの和の行事えほん』川浦良枝さんインタビュー(1/3)”. 絵本ナビ. 2025年3月16日閲覧。
- ^ a b 日下淳子: “川浦良枝さんの絵本「しばわんこの和のこころ」 わんことにゃんこが教える、日本のお作法”. 好書好日. インタビュー:子どもの学び. 朝日新聞社 (2020年12月7日). 2025年3月15日閲覧。
参考文献
- 長塚通代 編「ニッポンの絵本作家100人パーフェクト・ガイド[永久保存版]」『月刊MOE 1月号:通巻291号』第26巻、第1号、白泉社、8-36頁、2004年(2004年1月1日発行)。ASIN B07XX5DF34。全国書誌番号:00040278。「①生年月日 / ②出身地 / ③デビュー作 / ④2004年の予定 / ⑤絵本作家になったきっかけ / ⑥子どもの頃読んだ本で心にのこっているもの / ⑦好きな作家、作品 / ⑧絵本作家になりたい人、読者へのメッセージ。」
外部リンク
固有名詞の分類
- 川浦良枝のページへのリンク