屈折類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/18 23:00 UTC 版)
同じ品詞に属する二つの語彙素の、同じ文法機能を持つ屈折接辞の形態が互いに音韻的に似ていない(=補充的な)時、それらの語彙素は別々の屈折類 (inflection class) に属する、という。 例えば日本語の動詞「飲む (nom-u)」と「食べる (tabe-ru)」の命令形はそれぞれ「飲め (nom-e)」、「食べろ (tabe-ro)」で、命令形を作る屈折接辞 -e と -ro は補充的であるから、「飲む」と「食べる」は別々の屈折類に属する(五段活用と一段活用)。 「〜曲用」は名詞とそれに準ずる品詞の屈折類を、「〜活用」は動詞とそれに準ずる品詞の屈折類を表す。 同じ屈折類に含まれる語彙素は、同じように語形変化し、同じようなパラダイムを持つ。 日本語の「分かる (wakaru)」と「分ける (wakeru)」のパラダイム(一部)分かる(五段活用)分ける(一段活用)終止形wakar-u wake-ru 連用形wakar-i wake 命令形wakar-e wake-ro
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