局所血管収縮薬の添加
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/28 23:25 UTC 版)
一部の局所麻酔薬はアドレナリンやノルアドレナリンなどを添加して用いる。これは麻酔薬を使用した部位の血管が収縮するため、麻酔薬が血流などの影響で濃度低下する時間が遅くなるため作用時間が長くなったり、局所に麻酔薬が留まり血中濃度が上昇し難いようにするなどの効果を狙った手法である。しかし、糖尿病、甲状腺機能亢進症、高血圧といった全身性疾患を持っている場合は、相対的禁忌(実際には注意して使用)とされている。また、指先や耳介など終動脈となっている部位では、血管収縮の結果、壊死を生じるため禁忌である。この部位を麻酔する時は、アドレナリンを添加していない麻酔薬を用いる。局所麻酔薬へのアドレナリンなどの添加は主にリドカインで行われ、製剤時に添加済みの薬剤も使用されている。
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