少女小説作家時代の著作との関連
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「クロニクル・アラウンド・ザ・クロック」の記事における「少女小説作家時代の著作との関連」の解説
著者は文筆業の初期に「津原やすみ」名義で少女小説を執筆しており、本作は当時の読者を強く意識して執筆されている。そのことにより、「津原泰水」名義で執筆された他作品の多くではみられない以下のような特徴がある。 ティーンエイジャーの少女の一人称で語られている。 文庫版は、当時の少女小説の慣例に従い、改行を増やした文体が用いられている。 当時の少女小説の慣例に従い、文庫版には各巻に「あとがき」が設けられている。 「あとがき」では著者の一人称は回避されている。(少女小説執筆当時、版元の意向により性別を伏せるため、あとがきでの一人称を回避していたことによる) ※2017年刊行の『歌うエスカルゴ』あとがきにおいても同様の配慮がなされている。このあとがきも少女小説時代の読者を意識した内容となっている。 少女小説での代表作『あたしのエイリアン』シリーズのキャラクターが、年齢を重ねて登場する(「主な登場人物」の項を参照)(著者はこれを「続篇」であると発言している)。 新潮文庫の広告の紹介文に旧名義が明示されている。
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