小金井市長として
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/22 08:07 UTC 版)
小金井市議会においては、稲葉前市長を支持した自民・公明党系会派所属の市議は佐藤への対決姿勢を強め、佐藤の任期中、副市長人事案が市議会で否決された。佐藤市長の下では副市長が選任されなかったため、佐藤市長辞任後、後任の市長が選出されるまでは、小金井市企画財政部長が市長職務を代行した。 市長選で公約に掲げていた市民交流センター取得に関する住民投票は、条例案が市議会で可決される見通しが立たなかったため、結局実施されなかった。 市長選の選挙戦中、佐藤は、2007年に二枚橋焼却場が廃止されて以来自前のゴミ処理施設を持たない小金井市が、代替処理場の建設等を検討せず、安易に周辺自治体にゴミ処理を委託するなどしたために増加したゴミ処理の費用が4年間で20億円に上っていることを「無駄遣い」と批判していた。佐藤の当選後、小金井市議会でこの発言が問題視され、さらに、小金井市のゴミ処理を引き受けていた八王子市、府中市、昭島市の市長らも佐藤の発言に対し反発した。佐藤は周辺自治体に謝罪した上で従来通りのゴミ処理の支援を求めたが、新たなゴミの受け入れ先は見つからず、2011年11月15日で小金井市の可燃ゴミ処理搬出枠を使い切る見通しとなり、それ以降の搬出先も見つからないため、2011年11月1日には「ごみ問題について認識が甘かった」として12日付での市長辞職を表明した。辞職表明後の11月4日には一部のゴミを受け入れる処理施設が見つかったが、それも年末には使い切る見込みで問題の根本的解決とはならず、また、佐藤は在任中ゴミ処理問題にかかりきりになったため、ゴミ処理問題以外の公約も実現することができなかった。 「小金井市#ゴミ処理」も参照
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