小金井市ごみ問題の発生
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/06 00:41 UTC 版)
「二枚橋衛生組合」の記事における「小金井市ごみ問題の発生」の解説
詳細は「小金井ごみ問題」を参照 小金井市は当初ジャノメミシン小金井工場跡地に新たな焼却場の建設を計画したが、市民の反対で頓挫した。そこで国分寺市と新たに一部事務組合を設置した上で、2010年に二枚橋焼却場跡地に新しい清掃工場の建設を決定した。 しかし、既に焼却場跡地と周辺地の転用先を決定していた調布・府中の2市から難色を示され、用地買収を断念した。特に府中市は焼却場跡地の隣接地に保育園の建設を決定していたことから、健康被害を理由とする反対の声も大きかった。そうした状況を受けて、先述したジャノメミシン工場跡地に建設する案が再検討されていたが、他自治体との計画も順調に行かないままの状況を打開できないため、ひとまず周辺の自治体に可燃ごみ受け入れを委託してしのいでいた。 しかし、2011年4月に市長に就任した佐藤和雄の「他市へのゴミ処理委託費用が無駄である」とする選挙期間中の発言が問題視され、周辺自治体からごみ受け入れを拒否されるに至り、11月には辞任に追い込まれた。この問題は「第2の東京ゴミ戦争」と呼ばれた。 小金井市のゴミを受け入れるにあたり、ふじみ衛生組合周辺の調布市民からも「小金井市には振り回されてきた」「住民感情として納得できない」「自分たちの環境は自分たちで責任を持つということを考えてほしい」と厳しい意見が上がっている。 また紆余曲折を経て、2015年には浅川清流環境組合を設立するに至ったものの、日野市1市で単独処理し「ごみ改革」をしてゴミを減らしてきた日野市の住民としては、小金井市のごみを「押しつけられた」形になったため、日野市民の中からは反対運動も起きていた。
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