小リャーホフスキー島とは? わかりやすく解説

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小リャーホフスキー島

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/17 19:05 UTC 版)

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小リャーホフスキー島
現地名:Малый Ляховский
小リャーホフスキー島
小リャーホフスキー島の位置
小リャーホフスキー島
小リャーホフスキー島の位置
小リャーホフスキー島
小リャーホフスキー島の位置
小リャーホフスキー島
小リャーホフスキー島の位置
地理
場所 ラプテフ海
座標 北緯74度08分33秒 東経140度47分00秒 / 北緯74.14250度 東経140.78333度 / 74.14250; 140.78333座標: 北緯74度08分33秒 東経140度47分00秒 / 北緯74.14250度 東経140.78333度 / 74.14250; 140.78333
行政
連邦管区 極東連邦管区
共和国 サハ共和国(ヤクート共和国)

小リャーホフスキー島(しょうリャーホフスキーとう、: Малый Ляховский)は、ロシア連邦北部のラプテフ海に位置する、ノヴォシビルスク諸島に属するリャーホフスキー諸島の島である。リャーホフスキー諸島の島の中では2番目に大きい。面積は1,325平方キロメートルである。リャーホフスキー諸島は、1773年にこの地域の探検を行ったイヴァン・リャーホフ英語版を記念して命名された。

地質

小リャーホフスキー島は、鮮新世から更新世にかけての薄い堆積物で覆われた、ジュラ紀後期から白亜紀前期のフリッシュ英語版としても知られるタービダイトで構成されている。これらの中生代の岩石は、砂岩粘土質岩英語版、および幅7から20キロメートルの東北東に向かって著しく褶曲した頁岩で構成されている。また、これらの岩石は、鮮新世から更新世までの崩積および沖積由来の砂質および粘土質の堆積物からなる比較的薄い層で覆われている。海岸付近の沖積堆積物は、海生の軟体動物褐炭化した木の化石を含む、沿岸の海浜堆積物のグレードとなっている。巨大な氷楔英語版の存在が特徴的な厚い永久凍土が、これらの堆積物に発達した[1][2][3]

未凍結のマンモスの血液の発見

2013年5月、北東連邦大学英語版の遠征隊が、小リャーホフスキー島で10,000年前のマンモスの遺体を発見した。そして、発掘時の温度が摂氏-7度から-10度であったにもかかわらず、氷洞の下部から液体血液が見つかったと報告された。この発見により、マンモスの血液が凍結から保護される性質について明らかになるのではないかと推測されている。マンモスの遺体は、細菌の調査と組織の分析、および主にマンモスのクローニングに関する北東連邦大学とスアム生命工学研究院の共同プロジェクトのために、ロシア連邦サハ共和国ヤクーツクへ運ばれた[4]

植生

イグサ科草本広葉草本英語版および隠花植物が生えるツンドラが小リャーホフスキー島を覆っている。ツンドラの植生は、主に非常に低成長の草、イグサ、広葉草本、蘚類地衣類苔類で構成されている。これらの植物はほとんどの、場所によっては完全に地表を覆っている。土壌は典型的にはざらざらとして湿っており、しばしば小高い丘を形成している[5]

脚注

  1. ^ Fujita, K., and D.B. Cook, 1990, The Arctic continental margin of eastern Siberia, in A. Grantz, L. Johnson, and J. F. Sweeney, eds., pp. 289–304, The Arctic Ocean Region. Geology of North America, vol L, Geological Society of America, Boulder, Colorado.
  2. ^ Kos’ko, M.K., and G.V. Trufanov, 2002, Middle Cretaceous to Eopleistocene Sequences on the New Siberian Islands: an approach to interpret offshore seismic. Marine and Petroleum Geology. vol. 19, no. 7, pp. 901–919.
  3. ^ Kos’ko, M.K., B.G. Lopatin, and V.G. Ganelin, 1990, Major geological features of the islands of the East Siberian and Chukchi Seas and the Northern Coast of Chukotka. Marine Geology. vol. 93, pp. 349–367.
  4. ^ Lupanov, N (2013) Sensational discovery: NEFU scientists have discovered a female mammoth. North-Eastern Federal University in Yakutsk.
  5. ^ CAVM Team, 2003, Circumpolar Arctic Vegetation Map. Scale 1:7,500,000. Conservation of Arctic Flora and Fauna (CAFF) Map No. 1. U.S. Fish and Wildlife Service, Anchorage, Alaska.



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