富士山-信仰の対象と芸術の源泉における貢献
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「安田喜憲」の記事における「富士山-信仰の対象と芸術の源泉における貢献」の解説
富士山と三保松原が命の水の循環でつながっているために、日本人はその風景に美を見いだし芸術の源泉としたと主張しており、UNESCOの世界遺産決定の理論的根拠づけに寄与があった。 第37回世界遺産委員会の直前に、同会議議長であるカンボジアの副首相であるソク・アンに、「富士山と三保松原は、カンボジアのプノン・バケン山とアンコール・ワット、アンコール・トムに代表される、聖なる山と命の水の崇拝と同様である」旨が記された自身の著書『Water Civilization』を添えて、三保松原が遺産の構成資産に値するという主張を手紙で送った。会議前日の近藤とソクアンの折衝では、富士山と三保松原の精神性に帰因する重要性を共有でき、第37回世界遺産委員会では、複数のUNESCO大使から三保松原を取り入れる進言が相次いだ。インドの大使からは「その精神性が重要だ」とまでの言及があって、ICOMOSの勧告が覆り、三保松原も構成資産となった。ふじのくに地球環境史ミュージアム館長として、静岡県富士山世界遺産センターの研究指導も担当している。
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