容疑者の射殺
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/29 03:08 UTC 版)
「ミディ=ピレネー連続銃撃事件」の記事における「容疑者の射殺」の解説
警察当局はモハメド・メラを容疑者と特定、メラが使用したとされるコンピューターのIPアドレスから所在を突き止める。3月21日午前3時半、警察はメラ容疑者が2階に立てこもるトゥールーズ市内のアパートを包囲する。フランス国家警察特別介入部隊(RAID)は当初、アパートへの突入を試みたがメラが銃で反撃し隊員二人が負傷したため失敗し、その後はドア越しで説得が続けられた。メラは警察の交渉担当との対話の中で、兵士ら7人の殺害を認めた。 メラは立てこもりを続け、その周辺を300人以上の警官が包囲。膠着状態が続く中、付近の住民は避難させられ、夜には街灯が消された。メラは当初、21日午後に投降するとしており、当局との犯行に使ったと思われる銃と通信機器の交換に応じた。またこの際、21日朝にも兵士や警察官を狙った次の犯行計画があったことも明らかにしている。 しかし結局は投降に応じず、包囲開始から16時間が経過した同日夜にはメラに投降を促すため当局が3度の爆発音を響かせた。この際、トゥールーズの副市長が投降交渉が決裂したため突入作戦が始まったと述べたが、別の関係者によって突入があったことは否定されている。 特殊部隊はメラが潜むアパートのうち、風呂場以外の部屋は安全と判断。アパート包囲から32時間が経過した3月22日、アパートの玄関や窓から室内に入り、風呂場を確認しようとしたところ、そこに身を潜めていたメラが突然発砲し、300発以上の銃撃戦が発生。メラは窓から飛び降りて逃げようとしたところを特殊部隊に頭を撃たれ、室内で死亡が確認された。警察側も警官一人が足を負傷し、また二人の警官がショック状態に陥った。 3月22日、アルカイダ系を名乗る組織「ジュンド・アル・ハリーファ」(Jund al-Khilafah) がウェブサイトで、一連の事件についての犯行声明を行った。
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