定時制通信制の高校野球
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/02 05:24 UTC 版)
「全国高等学校定時制通信制軟式野球大会」の記事における「定時制通信制の高校野球」の解説
定時制や通信制であっても、全国高等学校定時制通信制軟式野球連盟に加盟せず、日本高等学校野球連盟に加盟することで全国高等学校野球選手権大会(出場選手の年齢・職歴制限がある)等に出場することが可能である。学校によっては日本学生野球憲章に抵触する学年・年齢や商業活動などの職歴がある生徒に配慮して前者(軟式)と後者(主に硬式)の両方の野球部を設ける例もあり、定時制・通信制と全日制の併設校では高野連加盟野球部に定時制・通信制および全日制の両方から所属する例もある。また、近年は特に私立の通信制高校においては高野連に加盟する野球部を設けて活動する例も増えており、甲子園出場を果たす高校もある(但し、他校野球部で登録歴のある生徒の編入や年齢、職歴などは他の加盟校同様の制限が適用される)。80年代頃までは公立の有力校において定時制に在籍しながら主力選手となったり、甲子園出場を果たすケースも見られた。但し、規定により4年生次は原則として公式戦に出場できない場合が多い。 そのなかで定時制通信制(定通)での野球に取り組む環境は多様であり、通常、定時制高校は夜間の開校が多く、全日制と定時制を設置している高校では定時制の生徒のみでカリキュラム、部活動が構成されていることが多い。昼間は全日制による施設の使用のために部活動の練習時間は通常の全日制の部活動と比べると少なく、放課後の部活動時間は1、2時間程度しか取れないことも多い。近年は昼夜に開校する多部制・単位制等の学校も増加している。 通信制高校でも月数回のスクーリングが中心のために練習できる日数も限られ、その他野球練習ができるグランドがないという学校も少なくないなど、定通制の練習環境が恵まれているとは言い難い。特に2011年は、東日本大震災の影響により、夜間定時制の部活動時間は主に授業終了後の夜であるが、首都圏の電力不足による節電により東京電力管轄の夜間定時制高校でグランドの照明が自粛され、充実した練習ができない事が多かった。
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