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定平郡

(定平 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/07 13:12 UTC 版)

定平郡
位置
各種表記
チョソングル: 정평군
漢字: 定平郡
片仮名転写: チョンピョン=グン
ローマ字転写 (MR): Chŏngp'yŏng kun
統計
行政
国:  朝鮮民主主義人民共和国
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定平郡(チョンピョンぐん)は、朝鮮民主主義人民共和国咸鏡南道の南部に位置する郡。

地理

北に咸州郡、西に耀徳郡、南に金野郡と隣接している。東は日本海東朝鮮湾)に面する。

東南部の平野(定平平野)は咸興平野に連なるが、総じて山がちな地形である。北西側には狼林山脈が走っており、最高峰は白山(ペクサン/백산、1834m)である。ほかにノラン峰(노란봉、1734m)、剣山嶺(コムサンニョン/검산령、1131m)がある。

行政区画

1邑・2労働者区・42里を管轄する。

  • 定平邑(チョンピョンウプ)
  • 新上労働者区(シンサンノドンジャグ)
  • 用興労働者区(ヨンフンノドンジャグ)
  • 高陽里(コヤンニ)
  • 館坪里(クァンピョンニ)
  • 光興里(クァンフンニ)
  • 旧邑里(クウムニ)
  • 旧倉里(クチャンニ)
  • 岐山里(キサンニ)
  • 南昌里(ナムチャンニ)
  • 内洞里(ネドンニ)
  • 多湖里(タホリ)
  • 独山里(トクサンニ)
  • 東川里(トンチョンニ)
  • 東下里(トンハリ)
  • 東湖里(トンホリ)
  • 栗城里(リュルソンニ)
  • 文峯里(ムンボンニ)
  • 文昌里(ムンチャンニ)
  • 文興里(ムヌンニ)
  • 復興里(ポクンニ)
  • 鳳坮里(ポンデリ)
  • 富坪里(プピョンニ)
  • 泗洙里(サスリ)
  • 三島里(サムドリ)
  • 西京里(ソギョンニ)
  • 宣徳里(ソンドンニ)
  • 新成里(シンソンニ)
  • 新川里(シンチョンニ)
  • 新坪里(シンピョンニ)
  • 新豊里(シンプンニ)
  • 長洞里(チャンドンニ)
  • 長川里(チャンチョンニ)
  • 長興里(チャンフンニ)
  • 朝陽里(チョヤンニ)
  • 仲坪里(チュンピョンニ)
  • 倉新里(チャンシンニ)
  • 草原里(チョウォンニ)
  • 太陽里(テヤンニ)
  • 豊陽里(プンヤンニ)
  • 河南里(ハナムニ)
  • 香洞里(ヒャンドンニ)
  • 湖南里(ホナムニ)
  • 湖中里(ホジュンニ)
  • 禾洞里(ファドンニ)

歴史

古くは高句麗、ついで女真の領域であった。女真と高麗との間で争奪が行われ、983年には高麗によって千丁万戸府が置かれている。1041年には城郭と関門が築かれて定州防禦使が置かれ、元興・宣徳とともに北方辺境防衛の要衝となり、女真との境界となる千里長城の一部を構成した。その後モンゴル帝国の支配下に入るが、1356年恭愍王が高麗による支配を回復し、都護府を置いた。朝鮮王朝には咸鏡道に属するが、太宗は、平安道定州と区別するためにこの地を定平と改称した。1895年に定平郡となった。

1952年時点の定平郡は、5面216里から構成されていた。

1952年12月に行われた北朝鮮の行政区画再編により新上郡を分割、定平郡定平面・朱伊面・高山面、広徳面の一部、咸州郡の一部を併せた新たな定平郡(1邑27里)を構成した。

1974年1月には新上郡を廃止し、再び定平郡に統合した。

年表

この節の出典[1]

  • 983年 - 千丁万戸府が置かれた。
  • 1041年 - 定州防禦使が置かれた。
  • 1356年 - 定州都護府が置かれた。
  • 太宗代 - 定州が定平に改称された。
  • 1895年 - 咸興府定平郡となる(二十三府制
  • 1896年 - 咸鏡南道定平郡となる。
  • 1914年4月1日 - 郡面併合により、咸鏡南道定平郡に以下の面が成立。(9面)
    • 府内面・朱伊面・広徳面・高山面・長原面・文山面・春柳面・帰林面・宣徳面
  • 1939年 (9面)
    • 府内面が定平面に改称。
    • 春柳面が新上面に改称。
  • 1941年4月1日 - 宣徳面が咸州郡に編入。(8面)
  • 1952年12月 - 郡面里統廃合により、咸鏡南道定平郡定平面・朱伊面・高山面および広徳面の一部、咸州郡朱地面の一部地域をもって、定平郡を設置。定平郡に以下の邑・里が成立。(1邑28里)
    • 定平邑・東峯里・多湖里・湖南里・独山里・上倉里・豊松里・松亭里・新徳里・雲峰里・新京里・王楽里・楸上里・甫中里・長川里・長興里・長洞里・文昌里・新川里・栗城里・香洞里・太陽里・旧邑里・鳳坮里・興峰里・高陽里・旧倉里・興上里・項水里
  • 1953年 (1邑30里)
    • 新京里の一部が分立し、浦項里が発足。
    • 東峯里の一部が分立し、蘆洞里が発足。
    • 雲峰里の一部が東峯里に編入。
    • 多湖里の一部が独山里に編入。
  • 1954年10月 (1邑23里)
    • 興上里・項水里・新徳里・松亭里・浦項里・新京里・王楽里・雲峰里・東峯里・蘆洞里・興峰里・豊松里・上倉里・楸上里・甫中里が新設の興上郡に編入。
    • 新上郡西京里・湖中里・南昌里・倉新里・宣徳里・東湖里・三島里および富坪里の一部を編入。
    • 独山里の一部が太陽里に編入。
    • 湖南里の一部が定平邑に編入。
  • 1961年3月 - 新上郡三徳里が南昌里に編入。(1邑23里)
  • 1974年1月 - 新上郡新上邑・文峯里・館坪里・用興里・仲坪里・泗洙里・草原里・豊陽里・岐山里・東川里・文興里・内洞里・新坪里・河南里・東下里・光興里・朝陽里・禾洞里・復興里・新成里・新豊里を編入。(1邑1労働者区43里)
    • 新上邑が新上労働者区に降格。
  • 1987年10月 - 用興里が用興労働者区に昇格。(1邑2労働者区42里)

新上郡

  • 1952年12月 - 郡面里統廃合により、咸鏡南道定平郡新上面・長原面・文山面・帰林面および広徳面の一部、咸州郡宣徳面、永興郡仁興面の一部地域をもって、新上郡を設置。新上郡に以下の邑・里が成立。(1邑27里)
    • 新上邑・文峯里・三徳里・西京里・倉新里・湖中里・宣徳里・東湖里・三島里・館坪里・用興里・泗洙里・草原里・豊陽里・岐山里・東川里・文興里・内洞里・新坪里・河南里・東下里・光興里・朝陽里・禾洞里・復興里・新成里・富坪里・南昌里
  • 1953年 (1邑28里)
    • 用興里・泗洙里の各一部が合併し、仲坪里が発足。
    • 仁興郡中東里の一部が新坪里に編入。
  • 1954年10月 (1邑21里)
    • 南昌里・宣徳里・西京里・東湖里・三島里・湖中里・倉新里および富坪里の一部が定平郡に編入。
    • 文興里の一部が仁興郡旺場里に編入。
    • 富坪里の残部および光興里・新成里の各一部が合併し、新豊里が発足。
  • 1961年3月 - 三徳里が定平郡南昌里に編入。(1邑20里)
  • 1974年1月 - 新上郡廃止。
    • 新上邑・文峯里・館坪里・用興里・仲坪里・泗洙里・草原里・豊陽里・岐山里・東川里・文興里・内洞里・新坪里・河南里・東下里・光興里・朝陽里・禾洞里・復興里・新成里・新豊里が定平郡に編入。

交通

鉄道

空路

脚注

外部リンク


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