定向進化はあるのか
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/10/09 01:40 UTC 版)
そもそも定向進化といわれる現象が実際に存在するかどうかについて議論がある。 ウマやゾウの進化では、確かに大局的にみれば一つの傾向が見られる例もある(コープの法則)。たとえばウマでは大型化と足指の減少など、ゾウでは大型化と牙、鼻の発達などの方向性が感じられる。しかしながら、特定の方向に一方的に進化が進んでいたのかと言えば必ずしもそうではなく、多様化の見られる局面もあり、一概に定向的に進化したのだとはみなせない。ジョージ・ゲイロード・シンプソンは定向的に見える化石記録でも詳細に調べれば分岐的な様相を示しており、定向進化現象は表面的な解釈に過ぎないと論じた。
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