宗教的教義にもとづく性器切断
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 05:03 UTC 版)
「性器切断」の記事における「宗教的教義にもとづく性器切断」の解説
宗教的儀式としての男性器切断で有名なのは、紀元前5世紀にギリシャで興り、紀元前2世紀にローマに伝わったキュベレー信仰である。祭典ではギリシャ神話のアッティスの去勢の伝説を、信徒が実際に大衆の前で自己去勢することで再現する儀式が行われていた。 18世紀の帝政ロシアで、コンドラティ・セリワノフが始めたキリスト教のカルトであるスコプツィは、聖職者のみならず、男女の信徒にまで去勢を勧めていた。 男性信徒の場合は、まず睾丸の切除から始まり、段階的に全生殖器の除去に至る過程が、教義で定められていた。女性信徒は乳房や陰核、小陰唇などを切除した。 なお、インドで現在も行われているヒジュラーの完全去勢は、宗教的教義としての去勢という側面と、職業に就くための去勢という側面を、あわせ持っていると考えられる。
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