宗教的様相
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/09/21 16:35 UTC 版)
「贖罪」という言葉はキリスト教神学から慎重に選ばれたものだった。歴史家のダニエル・W・ストウェルは、南部の白人がその望む政治改革すなわちレコンストラクションの終わりを表現する言葉を充てたと結論づけている。この言葉は多くの白人有権者を統一する力があり、南部社会からその罪を浄化し、共和党の政治的指導者を排除する努力を包含した。また、南北戦争前の状態に復帰するよりも新しい南部社会の誕生を表してもいた。歴史家のゲインズ・M・フォスターは、奴隷制度の消滅によって引き起こされた態度の変化をこの言葉の表すものと結びつけることで、いかに南部がバイブル・ベルトと呼ばれるようになったかを説明している。南部白人は奴隷制度に関わる連邦政府の干渉で先入観から解放され、それを前例とすら言って、道徳を規範とする北部の国民的十字軍に加わった。ある者からは「道徳の防塁」と見られ、H・L・メンケンがその言葉を言い出すずっと前にプロテスタントの多い南部がバイブル・ベルトという自己認識を獲得した。
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