安田電車運輸事務所
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「名古屋市電の車両基地」の記事における「安田電車運輸事務所」の解説
安田電車運輸事務所(やすだ でんしゃうんゆじむしょ)は、名古屋市昭和区安田通2丁目にあった車庫である。八事線の安田車庫前停留場に隣接し、八事線や循環東線で運行される60番台の運転系統を担当していた。敷地面積は1,764坪で、最大でボギー車53両を収容でき、トラバーサーを1台備えていた。所属車両に取り付けられた記号は「安」。 八事線を敷設した尾張電気軌道の車庫として建設された。所有者が新三河鉄道に移った後、1937年(昭和12年)3月1日の八事線市営化と同時に名古屋市に引き継がれた。当初は、池下出張所(後の池下電車運輸事務所)管轄の安田分所であったが、1947年(昭和22年)3月18日に池下電車運輸事務所から分離され、安田電車運輸事務所となった。運輸事務所は1954年(昭和29年)3月20日に移転し大久手電車運輸事務所に改称したが、大久手だけでは手狭であったため、移転前の施設も大久手電車運輸事務所の安田車庫として残された。そして高辻電車運輸事務所、大久手電車運輸事務所とともに、名古屋市電の最終日である1974年(昭和49年)3月31日まで存続した。 車庫の跡地には、軽費老人ホーム名古屋市安田荘が建設されている。
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