安定性と存在可能性について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/08/08 17:37 UTC 版)
「アゾトソーム」の記事における「安定性と存在可能性について」の解説
アゾトソームの基本的な材料とされるアクリロニトリルは、分子状の酸素を含んだ地球の大気中では0 ℃で引火したり、勝手に重合するなど、現在の地球表面付近においては非常に不安定な物質の1つとして知られている。事実、地球上ではアクリロニトリルが漏れて火災になった事故も起きている 。 しかしながら、コーネル大学の研究者達によれば、アゾトソームは地球生命にとっては温度が低過ぎて、水とは違って疎水性の液体メタンや液体エタンの中においては、安定で分解されにくく、それでいて柔軟性を持った膜だと言う 。 そして、タイタンの大気にも微量ながらアクリロニトリルは含有されており、タイタンはアゾトソームの構造を持った生物が存在し得ると目されている他、タイタンと類似した環境でもアゾトソームを持った生物が存在し得ると言われている 。 ただし、2015年現在においてもアゾトソームの実在は確認されていない。
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