安国寺高麗経典盗難事件
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「朝鮮半島から流出した文化財の返還問題」の記事における「安国寺高麗経典盗難事件」の解説
1994年、長崎県壱岐市の安国寺から高麗版大般若経(国の重文)493帖が韓国人によって盗まれた。その後1995年3月に大韓民国指定国宝284号「初彫本大般若波羅蜜多経」に指定されたものと酷似しているため、日本政府は1998年に確認を要請したが、韓国政府はこれを拒否した。2001年に時効となった。また、ソウル中央地検は最終的な購入者が韓国博物館会会長という地位にあるにもかかわらず盗品とは知らずに買ったもので善意の取得であったと言い訳した。成均館大学の千恵鳳教授は国際法を無視して「われわれとしては略奪されたものが戻ってきたわけで、実に幸いなことだ」と述べた。ジャーナリスト菅野朋子が千恵鳳教授に鑑定書について質問すると余程都合が悪かったのか「時効もとっくにすぎている話をいまさらどういう意図で取材しているのか」と激高し話を打ち切った。 評論家の金虎年は安国寺から盗まれた経典はかつて倭寇が略奪したもので、公訴時効も過ぎたと2005年に書いている。
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