宇宙食ラーメン「スペース・ラム」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 06:19 UTC 版)
「日清食品」の記事における「宇宙食ラーメン「スペース・ラム」」の解説
2005年7月下旬に打ち上げられたスペースシャトル「ディスカバリー」を使用したミッション(STSー114)に、世界初の宇宙食ラーメン「スペース・ラム(Space Ram)」が搭載された。宇宙航空研究開発機構(JAXA)と共同で開発したもので、宇宙船内という特殊な環境下でもラーメンが楽しめるという画期的なものである。 特徴は以下の通り。 味はカップヌードルベース - レギュラー(しょうゆ)のほか、乗員の宇宙飛行士野口聡一のリクエストにより、カレー・みそ・とんこつの全4種類を用意。 70度で湯戻し可能 - スペースシャトル内で給湯できる上限湯温である摂氏70度の湯で戻せる麺。 飛散防止 - 微小重力下で、精密機器やスイッチ類が露出した宇宙船内でスープ等の液体の細粒を含む食品の細片が飛散するのは厳禁のため、スープは粘度を上げ、麺は戻しても形状を保つ一口大の塊状麺を採用。3個で1食分として、特製の合成樹脂パックに入っている。分量としては、レギュラーサイズの約半分であるカップヌードルミニとほぼ同じである。このように、麺類ならではの「すする」ような食べ方こそできないものの、味や食感はカップヌードルとほぼ同じで、実際に宇宙で食べた野口も非常に満足であったと語っている。
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