女王の来臨と国歌演奏 (Happy & Glorious)
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「2012年ロンドンオリンピックの開会式」の記事における「女王の来臨と国歌演奏 (Happy & Glorious)」の解説
フィルム作品『幸福と栄光を(Happy & Glorious) 』(ダニー・ボイル監督)が上映される。ジェームズ・ボンド(演:ダニエル・クレイグ)がエリザベス2世をバッキンガム宮殿から会場へエスコートする設定で、タキシード姿のジェームズ・ボンドがロンドンタクシーでバッキンガム宮殿に参内し、女王本人も宮殿内の私室でボンドを出迎えるシーンで出演(私室は、この撮影のために特別に許可された)。宮殿の外で待機していたヘリコプターに一緒に搭乗し、タワーブリッジなどのロンドン各地の名所上空を飛びながらスタジアムに向かって飛行する。 ここからはフィルム映像とスタントを融合させた演出となっており、フィルムでヘリが会場上空に差し掛かると同時に、リアルタイムのスタジアム上空に「ジェームズ・ボンドのテーマ」に合わせてヘリが登場。フィルム部分では、ボンドがヘリのドアを開け周囲の安全を確認したあと女王、続いてボンドがドアから飛び出す(このシーンは、開会式における最も印象的な場面と評されている)。リアルタイムのスタジアムでは、映像と同時に2人のフィルムでの服装と同じ衣装を着たスタントマンが降下、ユニオンジャックをあしらったパラシュートが開く(スタントマン2人は、その後付近の橋に着陸した)。 その直後、本物の女王がエディンバラ公とともにスタジアムの貴賓席に登場。そして、イギリス国旗が掲揚され、聴覚障碍者児童のケイオス合唱団がイギリス国歌「女王陛下万歳」を歌唱。なお、007シリーズのタイトルは作中のセリフから採られるのが慣行だが、『女王陛下万歳』の歌詞に「女王に勝利と幸福と栄光を(Happy & Glorious)をもたらしたまえ 」とある。 宮殿のシーンには2016年の夏季オリンピック開催地リオ・デ・ジャネイロにちなみ、ブラジル人の子供たちも登場している(宮殿見学ツアーの客役)。
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