女王の寵臣に
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/02 06:55 UTC 版)
「ロバート・デヴァルー (第2代エセックス伯)」の記事における「女王の寵臣に」の解説
エリザベス女王がエセックス伯を寵愛するようになったのは1587年初頭からである。この頃から女王は狩猟の時も行幸の時もエセックス伯を連れ歩くようになり、舞踏会ではエセックス伯以外とは踊らなくなった。 女王は50過ぎになった今も若い美男子たちの甘美な賞賛がなければ生きた心地がしなかった。そのため寵臣と恋愛遊戯の雰囲気を醸すことを病的なまでに欲した。彼女のその願望を感じ取っていたエセックス伯は女王を最愛の女性として崇めるように扱ったが、内心では愚かで卑しい老女と軽蔑しきっていたという。 またエセックス伯はこれまでの女王の寵臣と違い、犬のように彼女に従うつもりはないようだった。たとえば駆け落ちで女王の不興を買った姉ドロシーを女王の意に反して擁護したり、女王がドロシーの引見を拒否するとフランドルに亡命すると宣言して女王を脅迫したりした。しかしそのようなエセックス伯の反抗的なところも女王には可愛く思えたようである。 1587年12月には1500ポンドの年収がある主馬頭(英語版)に任じられた。レスター伯が死去するとホワイトホール宮殿内のレスター伯の居室を使用することを許可された。 借金で首が回らなくなっていたエセックス伯は抵当に入っている土地以外の全ての土地を売却しており、その経済的苦境を見かねた女王は1590年にワイン税輸入税独占権を彼に認めている。
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