奉神礼における役割
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/24 18:11 UTC 版)
司祭と異なり聖体機密(聖体礼儀)などの機密を執行することができない。輔祭は在俗輔祭と修道輔祭に分けられ、功績、主教の祝福により長輔祭 (protodeacon) 、首輔祭 (archdeacon) に昇叙される。 聖体礼儀などの奉神礼に立つときはステハリ(カトリックのアルバや聖公会のアルブに相当)を着て、左肩からオラリ(カトリックのストラ、聖公会のストールに当たる)を垂らす。 奉神礼における輔祭の役割には、以下のことがらが含まれる。 開始を告げる: 「(司祭に対し)君や、祝讃せよ」 各種の連祷において、教衆を先導し、祝文を誦する。 使徒経を朗誦する: 一般信徒や誦経者が務める事も出来るが、本来は輔祭の職掌とされる。ただし、輔祭はどこの国の正教会でも慢性的に不足しており、実際には使徒経は一般信徒や誦経者が朗誦する事の方が圧倒的に多い。 福音経を奉読(ほうどく)する。 炉儀を行う。 他方、副輔祭という教役もあるが、これは神品機密の対象ではなく、主教の祝福によって就くものである。東ローマ帝国の皇帝は副輔祭としての祝福を得ていた。主教祈祷の輔佐を主に行う他、誦経者や堂役と同様の役割を担う。 「副輔祭」も参照
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