奉神礼における聖歌
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/23 23:17 UTC 版)
「キリスト教音楽」の記事における「奉神礼における聖歌」の解説
正教会の聖歌は無伴奏声楽が原則である。奉神礼との密接な結び付きを要求され、音楽的側面のために歌詞(祈祷文)に変更を加えることは許されない。このため、聖歌を他言語に翻訳する際には音楽に合わせて歌詞を変更するのではなく、歌詞に合わせて旋律と和声を変更する作業が必然的に行われる。 奉神礼に組み込まれていない祈祷文を奉神礼において歌唱することは、聖体礼儀中の神品 (正教会の聖職)領聖中に歌われる合唱聖歌コンチェルトなどの、ごく一部の例外を除いて行われない。従って讃美歌も用いられない。 西方教会で用いられるグレゴリオ聖歌・ゴスペル・ミサ曲・レクイエムなどは正教会にあっては全く用いられておらず、楽典的側面における音楽文化の影響の与え合いや中世の東西教会分裂前の伝統の交流を除き、かなり相違の大きい別系統の聖歌伝統・音楽伝統に位置付けられる。
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