奉ソ協定とは? わかりやすく解説

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奉ソ協定

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/27 02:38 UTC 版)

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奉ソ協定(ほうそきょうてい、奉俄協定)とは、1924年張作霖首班の東三省政府(奉天軍閥)とソビエト連邦政府の間で締結された主に中東鉄道(東支鉄道もしくは中国東北鉄道と表記される場合あり)に関する協定である。正式な協定名は、中華民国東三省自治政府とソビエト社会連邦政府の協定中華民國東三省自治政府與蘇維亞社會聯邦政府之協定)である。

概要

1924年5月、中華民国北京政府とソ連両国は国交回復のための北京協定中国語版に調印した。その中で中東鉄路の利権を確認した。しかしこの同協定に不満を持つ東三省の張作霖政権は、中華民国北京政府とは別に9月20日奉天(現在の瀋陽)で調印したのが奉ソ協定であった。

この協定ではロシア帝国時代からソ連が権益を持つ中東鉄道の利権を再確認する内容で、同鉄道の管理運営を取り決めたものであった。また1925年からは中ソ国境線の画定作業が始まったが、中国の動乱(北伐)を理由に翌年に中止された。

1925年4月9日、ソ連側は越権行為となる第九十四号命令を行い、中華民国側の反発を招いた。

この協定は1929年に張作霖の死後後継者となった子息の張学良が協定違反を理由にソ連から鉄道権益を実力回収を試みたため、破棄された。

中ソ中東鉄道暫定管理協定

奉ソ協定と同時に、以下のような中東鉄道の管理運営体制を定める協定が締結された。

  1. 中東鉄道に理事会を設け、最高議決機関とする。理事会は10人から成り、両国政府が各5人を派出する。理事長は中国人が、副理事長はソ連人が担任する。監事会は、中国人2人、ソ連人3人の5人から成る。幹事会会長は、中国人が担任する。
  2. 鉄道管理局長は、ソ連人が担当する。副局長は、中ソ各1人の2人。局長及び副局長は、鉄道理事会により任命され、各国政府が批准する。
  3. 鉄道管理局配下の各処長及び副処長は、理事会が任命する。処長がソ連人の時は副処長は中国人とし、処長が中国人の時は副処長はソ連人とする。
  4. 鉄道予算と決算提出の手続及び収入運用の手続方法等

参考文献

関連項目


奉ソ協定

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張作霖」の記事における「奉ソ協定」の解説

1924年5月中華民国北洋政府ソ連両国国交回復のための北京協定調印したその中で中東鉄路利権確認した。しかしこの同協定に不満を持つ東三省張作霖政権は、中華民国北洋政府とは別に9月20日奉天調印したのが奉ソ協定であった。 この協定ではロシア帝国時代からソ連権益を持つ中東鉄道利権再確認する内容で、同鉄道管理運営取り決めたものであった。また1925年からは中ソ国境線の画定作業始まったが、北伐理由翌年中止された。 1925年4月9日ソ連側越権行為となる第九十四号命令行い中華民国側反発招いた。 この協定1929年張作霖死後後継者となった子息張学良協定違反理由ソ連から鉄道権益実力回収中ソ紛争)を試みたため、破棄された。

※この「奉ソ協定」の解説は、「張作霖」の解説の一部です。
「奉ソ協定」を含む「張作霖」の記事については、「張作霖」の概要を参照ください。

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