天皇賞(春)優勝
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 03:52 UTC 版)
5月3日、目標の天皇賞(春)に臨む。シルクジャスティスとの再戦となった。阪神大賞典では、斤量に1キログラムの差があり、恵まれたメジロブライトがハナ差制する形となったが、今回は同斤での対決だった。傍流で少数の内国産のステイヤーだけが出走可能な舞台だったが、クラシックタイトルホルダーのサニーブライアンや、マチカネフクキタルなどが離脱したり、前世代が一斉に引退したりして一線級が手薄な時期にあった。そのため、新興勢力のメジロブライトとシルクジャスティスは「二強」ともてはやされて人気が集中する。2頭の組み合わせの馬番連勝式は2.0倍となっていた。単勝式では、阪神大賞典で敗れたシルクジャスティスが2.0倍の1番人気、勝ったメジロブライトが2.3倍の2番人気となる。3番人気を13.5倍にまで引き離していた。 4枠5番から発走したメジロブライトは出遅れたものの、すぐに盛り返して中団6番手となった。シルクジャスティスは、スムーズな発走から4番手におり、メジロブライトは対抗馬の背後を確保する。先頭が前半の1000メートルを63.4秒で通過するスローペースを追走した。メジロブライトは、2周目の向こう正面にてシルクジャスティスの背後から外側、傍らにまで進出。第3コーナーからはシルクジャスティスよりも先に仕掛けてかわした。直線では大外からスパートを開始。内からシルクジャスティスが抵抗してきたが、ほどなく下し、後は独走となった。遅れて追い込んで来た10番人気ステイゴールド、5番人気ローゼンカバリーを寄せ付けないまま、先頭で決勝戦を通過する。ステイゴールドに2馬身差をつけて天皇賞を優勝、GI初勝利を挙げた。河内にとっては、1981年秋のカツラノハイセイコ以来となる天皇賞優勝だった。
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