大赤道儀室
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 04:42 UTC 版)
「国立天文台三鷹キャンパス」の記事における「大赤道儀室」の解説
1926年に建設され、1929年に赤道儀が設置された。鉄筋コンクリート造の2階建て、建築面積は238平方メートル。カール・ツァイス社製の、口径65cmの屈折望遠鏡が設置されている。屈折式望遠鏡としては日本最大口径。 第二次世界大戦中にはレンズを疎開させ、また、ドームは銀色から迷彩色へと塗り替えられた。 焦点距離が1021cmと長く、観測天体の高度により接眼部の高さが大きく変化するため、床全体がエレベータ式で昇降可能(昇降幅360cm)だったが、2000年に固定された。 観測としては主に恒星の位置観測が行われたが、老朽化のため土星の衛星の軌道解析用の観測を最後に運用停止。造船所の技術提供を受けて作られた珍しい木製のドームである。 老朽化に伴い観測には用いられなくなったが、2001年に「天文台歴史館」としてパネル展示を行う施設となった。2002年2月に登録有形文化財に登録された。
※この「大赤道儀室」の解説は、「国立天文台三鷹キャンパス」の解説の一部です。
「大赤道儀室」を含む「国立天文台三鷹キャンパス」の記事については、「国立天文台三鷹キャンパス」の概要を参照ください。
- 大赤道儀室のページへのリンク