大統領退任へ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 07:34 UTC 版)
「ウラジーミル・ヴォローニン」の記事における「大統領退任へ」の解説
2009年4月5日に実施された総選挙で、ヴォローニン率いる共産党は引き続き第1党を維持したと見られているが、選挙結果に不満を募らせた野党支持者が翌6日から首都キシナウで反政府デモを開始。翌7日にはデモ隊が暴徒化して議会や大統領府を襲撃する事態に発展した。これらの動きに対し、政府側は再集計を実施するなどの妥協案を提示し事態収拾を模索している。前回(2005年)の総選挙の際も、前述のバラ革命・オレンジ革命に触発された野党支持者が反政府デモを行ったものの、その際には短期間で下火になっている。ヴォローニンは連続3選を禁じた憲法の規定により、大統領職を退かなければならないものの、その政治的影響力の大きさからロシアのウラジーミル・プーチン首相のように首相に横滑りするなど何らかの形で院政を行使すると見られていた。そして、2009年5月12日にモルドバ議会の議長に就任した。これにより、院政を行使すると思われたが、大統領選挙で共産党の候補ジナイダ・グレチアニを大統領に選出することが野党のボイコットにより失敗。議会を解散しなければならなくなった。解散の結果、共産党は大きく議席を減らし、ヴォローニン自身も2009年9月11日に辞職した。
※この「大統領退任へ」の解説は、「ウラジーミル・ヴォローニン」の解説の一部です。
「大統領退任へ」を含む「ウラジーミル・ヴォローニン」の記事については、「ウラジーミル・ヴォローニン」の概要を参照ください。
- 大統領退任へのページへのリンク